ANTONIO LAVERDA
イタリア共和国ベネト州ティエネ市生まれ。父 Francesco Laverdaが Nuova Taela 社を創業、シャツブランド“GUY ROVER”をスタートする。 自身も小さなころから工房に出入りし、シャツ作りを学び始め、ミラノボッコー二大学を卒業後、家業を継ぐこととなる。
『裁断、縫製、アイロン、ディテールの一つ一つを理解すること、 これら全てを高いレベルで実現することが真のシャツ作りといえる』というのが持論。
生産コスト高騰の背景から、今日では限られた人のためのものとなりつつある、イタリア製シャツの本当の良さを、手の届く価格で、できるだけ多くの人に理解してもらいたい、という理想を実現させるため、2009年春に、イタリア人技術者とともに中国へ渡り、独自のシャツ生産ラインを立ち上げる。
父親の代から受け継いで今日に至るシャツ作りへのこだわりは、その細かなディテールと高いクオリティ 、そしてシルエットの美しさで高い評価を得ている。
彼のシャツの大きな特徴であるジャケットスリーブ(袖後付け縫製)とスプリットヨークは、立体的なフォルム、機能性、抜群の着心地を約束する。
また、随所に徹底した生地の柄合わせをし、8/cmという運針で縫い上げ、細部まで手を抜かずに丁寧に仕上げる技術は、イタリアの老舗高級ブランドのシャツにもひけを取らない高度なものであり、彼自身絶対に妥協を許さないポイントである。
ベースとなる独自のパターンは、長年をかけて 各国市場を研究し、 体型の変化とニーズの多様化に合わせ、ファインチューンを重ねて作り上げたもの。
時代の変化に合わせ、ボディに更なる改良を取り入れ、着心地とフィット感はそのまま、フロントから衿にかけてのクリーンなシルエット、より完璧な衿のロールを実現した。
GUYROVER時代、父の制作したアーカイブコレクションを遊び心で洗いにかけたところから偶然生まれた、オリジナリティあふれるシャツコレクション”A.B.C.L.”は、毎シーズン新しいアイデアを投入し、ますます個性的で魅力あふれるものとなっている。
現在では独自ブランド展開の他に、欧州をはじめとする各国の大手アパレル企業のシャツ生産監修も務める。
また、機能性素材や環境に配慮した素材もシャツ作りに起用している。